急に激しい痛みが襲いかかってくるぎっくり腰。ぎっくり腰について注意してほしいことや、自然療法におけるケア法について書きました。
ぎっくり腰について
ぎっくり腰は「急性腰痛症」と呼ばれ、何らかのきっかけで急に発症する腰痛を指します。発症のきっかけとしてよく聞かれるのが、「重いものを持ち上げたときにグキッときた」「咳やくしゃみをしたとき」「朝起きあがったとき」などがあります。
ぎっくり腰には筋肉の炎症によるもの、椎間関節が原因のもの、骨盤を形成する関節(仙腸関節)が原因のものなどありますが、原因不明のケースもあります。
症状としては、何かしらのきっかけで強い痛みが生じ、通常1ヶ月以内に軽快することが多いが、その後再発したり、慢性腰痛に移行するケースも多いです。
注意すべき症状
ぎっくり腰の痛みの特徴は、急激な痛みが突然生じることですが、通常この痛みは1ヶ月以内で軽快することが多いです。もし腰痛が長く続くようであれば、椎間板ヘルニアやすべり症、分離症といった疾患も考えられますので、一度整形外科を受診してください。
また腰痛だけでなく足の痺れや痛みを伴う場合、安静にしていても腰痛が緩和しない場合、また発熱や血尿といった腰痛以外の症状もある場合にも、他の病気が隠れていることが考えられますので、速やかに医療機関を受診しましょう。
自然療法におけるぎっくり腰のケア
ここでは顔ツボセラピー「ディエンチャン」とアロマセラピーでのぎっくり腰のケアについてご紹介します。
ディエンチャンでは、顔の中にも背骨や腰の反射区があると考えられているので、その中に「生きたツボ(=気の滞りにより反応の見られるポイント)」を探し、反応のみられる部位を刺激することで気の巡りを改善させて、腰痛緩和を図ります。
これまでディエンチャン施術をしてきた中で、ぎっくり腰の方は鼻や額に反応のあるツボが見つかることが多いので、そういった部位を中心に刺激していきます。
アロマセラピーでは、抗炎症作用や鎮痛作用に優れる精油を植物油に希釈したオイルを塗布して痛みの緩和を図るケースが多いです。使用精油としてはユーカリレモン、ローレル、ペパーミント、ウィンターグリーンなどを腰の炎症や痛みの度合いに応じてブレンドします。なお、ここで挙げた精油は人によって注意を要するものもありますので、そこも加味して精油選びをします。
最後に
ぎっくり腰になる方が増えている印象がありますが、それの予防として、普段から重いものを持ち上げるときにはしゃがんだ状態から持ち上げるように気をつけたり、体幹を支える筋肉を鍛えるよう意識をしたり、長時間座りっぱなしの状態を避けるなど、日常生活において腰に負担をかけないよう心がけていきましょう。